詰め連珠のルールについて、しっかりと説明した記事を今まで書いておりませんでした。
これほど遅くなってしまって申し訳ございませんが、この記事で一通りの説明をしたいと思います。
①詰め連珠とは何か?一言でいえば連珠のルールを用いたパズルです。指定された局面から、相手に守る隙を与えずに勝つパズルですね。
②詰め連珠では、何をすればゴールなのか?白先の場合、禁手があることから勝ちの局面に広がりが出るのですが、ここではわかりやすいように黒限定でお話しします。
連珠のゲームとしての目的は、
五連(縦横斜めに五個並べること)を作ることでしたね。
詰め連珠でも五連が最終的なゴールです。但し、実際はもう少し簡略化されています。以下の2図をご覧ください。
(図1)
(図2)
図1の形は
棒四と呼ばれています。
この形ができた時、相手はAとBの両方を受けなければ五連を作られてしまいますが、これを同時には受けられません。
よって詰め連珠では棒四が目指すべき最終ゴールの一つです。
図2の形は
四三です。
図2で黒には四があるので白Aと打たなくてはいけません。しかし、次の黒でBまたはCと打てば棒四になります。
四三を作ることができた場合、勝利が確定するというわけです。よって四三も目指すべき最終ゴールになります。
詰め連珠では、
基本的には四三が詰め上がり図になります。
ところが問題によっては四三を経由せずに棒四ができる問題があるため、このような説明となりました。
以上、詰め連珠では四三または棒四を作ることが目的になります。③攻撃側の着手の条件は?詰め連珠では、「相手に受ける隙を与えないで勝つ」というのが要件です。なので攻撃側の着手には制約があります。
具体的には以下のようなことです。
詰め連珠において攻撃側は、次の中のいずれかの手を打たなければならない。
①四
②次の手で棒四ができる手
③次の手で四三ができる手
④次に四の連続で四三または棒四ができる手順に説明していきましょう。
①については、あえて説明を加える必要はないと思います。四を止めないと五連を作られてしまいますからね。
②について
詰め連珠のゴールについて話したところで、「四三または棒四」を作ることが詰め連珠の目的だとお話しました。
次の手で棒四を作ることができる手を打った場合、相手は守らなければなりません。
この要件に当てはまるのは
活三(下図)と呼ばれます。
用語としてはお堅いですが、皆さまおなじみの三のことですね。
活三を放置すると次の手で棒四ができます。(図中左ではAもしくはB、右ではC)なお、右の活三はトビ三とも呼ばれます。
③について
②と同じように、このような手を打たれたとき相手は守らなければなりません。
このような手は
ミセ手(下図)と呼ばれます。
図で、黒1という手がミセ手です。次にAで四三ですね。
詰め連珠ではこういった手も攻撃で打つことができます。
④について
四の連続で四三または棒四とは難しい表現に見えます。実際は四は問答無用で止めなければいけないので、事実上②や③と同義です。
このような手は
フクミ手(下図)と呼ばれます。
黒1がフクミ手です。この手を白が放置すると次にAと四を打ち、さらにBで四三です。白はこの手を何らかの方法で受けなければなりません。なおこのように、
四の連続で勝ちにすることは四追いと呼ばれます。
ここまでをまとめましょう。
詰め連珠において、攻撃側は四、活三、ミセ手、フクミ手のいずれかを打たなければならない。ということになります。
以上、詰め連珠で必要なことを一通り説明しました。
説明の仕方が悪いところや、足らないところもあるかと思いますので、追記やブログ、Twitterの返信で補っていくこととします。
- 2015/09/27(日) 08:15:34|
- ルールなど
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| コメント:2
質問です。
四追い作品で四以外の手で詰む場合は余詰ですか?
四追い作品は五が出来た時、盤面が埋まるような作品が多いですよね。
- 2016/01/08(金) 19:11:45 |
- URL |
- 三輪 勝昭 #Xroi.08c
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だいぶ前のコメントにすっかり遅れてしまいましてすみませんが・・・・
四追い作品で四以外の詰みがある場合
これは余詰めにはあたりません。
なお、四追い作品で五連まで並べた時に盤面が埋まるものは完全案と呼ばれます。
- 2016/10/27(木) 23:28:16 |
- URL |
- ハイサレス #HfMzn2gY
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